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月別アーカイブ: 2025年4月

第10回足場工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社林総業、更新担当の中西です。

 

 

今回は、解体の流れについて

ということで、今回は、足場解体の流れを技術・安全・現場効率の観点から深く解説します♪

 

見落とされがちな“解体作業”の重要性を徹底解説!

足場といえば「組立」に注目が集まりがちですが、実は「解体作業こそが現場の安全を左右する」といっても過言ではありません。


足場解体の重要性とは?

✅ 解体=ただの“逆作業”ではない!

「組んだものをバラすだけ」と思われがちですが、実際の解体現場では以下のようなリスクと難しさがあります。

  • 解体中の部材落下による事故リスク

  • 作業員の墜落・転倒事故

  • 周辺建物や通行人への落下物の影響

  • 共用スペースでの作業による苦情

つまり、足場解体は、最も危険が潜む作業であり、慎重な計画と的確な手順が不可欠なのです。


足場解体の流れ(標準的な作業工程)

足場解体は、次のような流れで進められます。


① 作業前の打ち合わせ・KY活動(危険予知)

  • 当日の天候・風速の確認

  • 現場全体の作業工程確認(他業者との兼ね合い)

  • 解体エリア・時間・動線の共有

  • 墜落・落下防止策の最終確認

📌 作業員全員で「どこに危険があるか」を共有することで、事故を未然に防ぎます。


② 養生・落下防止措置の設置

  • 足場の周囲にメッシュシートや養生シートを再設置(解体時の部材飛散防止)

  • 地上作業員用にヘルメット・防護柵を準備

  • 必要に応じて、作業範囲を立ち入り禁止に

💡 周辺への配慮は、職人のマナー=現場評価にも直結します。


③ 上部から順に安全に解体開始(原則:上から下へ)

  • 高所部から順に部材を外し、一つひとつロープで地上へ下ろす

  • 作業床・手すり・親綱などは最後まで残す

  • 必要に応じてブロックごとの部分解体

📌 ポイント

2人以上のチームで連携して解体

  • 解体中に急な立ち上がり禁止

  • 部材の投げ下ろしは厳禁!


④ 地上部材の整理・一時保管

  • 解体した部材は種類ごとに整頓(単管・ジャッキ・筋交いなど)

  • 積み込みまでの動線を確保

  • 搬出トラックへ積み込み作業(必要に応じてユニック車使用)

💡 作業後の整理整頓がきちんとできている現場は、「次の現場も安心して任せられる」と評価されます。


⑤ 最終点検・清掃・現場引き渡し

  • 取り残し部材やネジ類のチェック

  • 周囲の清掃(ホコリ、泥、木片の除去)

  • 現場監督・発注者と一緒に確認・引き渡し

🧹 “最後まで丁寧な対応”が業者の信頼につながります。


解体作業で特に注意すべき5つのポイント

注意点 解説
① 天候(強風・雨) 解体中の部材が風であおられやすく、落下事故の原因になります。作業延期の判断も大切。
② 共用部分・近隣配慮 アパート・マンションでは通行人・住人への声掛けや養生が不可欠。
③ 他業種との作業かぶり 外壁塗装や電気工事と同時進行の場合、解体手順をしっかり共有しなければなりません。
④ 墜落防止対策 親綱・安全帯の使用と、手すりを“最後まで”外さない段取りが重要です。
⑤ 部材管理・搬出ルート 解体した部材を雑に扱うと傷や曲がりが発生。保管・搬出の丁寧さがコストと資産を守ります。

足場解体を支える技術と進化

✅ トラック一体型ユニック車の活用

  • 解体と同時に積み込みが可能

  • 人手・時間の削減につながる


✅ 電動インパクトと軽量部材の採用

  • 近年は軽量アルミ製足場材が主流に

  • 女性作業員でも扱いやすく、安全性アップ


✅ 解体手順のデジタル管理(タブレット・アプリ)

  • 手順の「見える化」で新人教育にも活用

  • 事故報告や写真報告をリアルタイムで共有


足場解体こそ、職人の技術と心配りが試される

足場の解体は、現場の最終段階であり、記憶に残る作業です。
トラブルなく、周囲に迷惑をかけず、安全に、スピーディに。

そんな解体作業ができるかどうかが、
「あの業者は信頼できる」「次も頼みたい」に直結するのです。


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第9回足場工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社林総業、更新担当の中西です。

 

 

今回は、設計について

ということで、今回は、「足場設計とは何か?」から、「設計におけるチェックポイント」「設計の技術的進化」まで、現場のプロの視点で深掘りしてお伝えします♪

 

現場の安全と効率を支える足場設計の極意

足場工事と聞くと、「ただ組むだけ」と思われがちですが、実はその前段階の“設計”こそが、現場の安全性・作業効率・コストを大きく左右する極めて重要なプロセスです。


なぜ足場設計が必要なのか?

■ 足場設計=“安全・品質・効率”の起点

足場は「仮設」ではありますが、その設計には明確な目的と責任があります。

  1. 作業員の安全確保

  2. 作業効率の向上

  3. 建物へのダメージ防止

  4. 周囲(通行人・近隣)への安全配慮

  5. 法令遵守(足場特別教育、安全基準適合など)

つまり、足場設計は「単なる構造」ではなく、現場運営全体の戦略設計なのです。


足場設計の主な流れと設計時の重要ポイント

足場設計は、以下のプロセスで進みます。

① 現地調査(敷地・建物・周辺環境の確認)

  • 建物の高さ・形状・構造

  • 足場の設置スペース(道路・隣地との距離)

  • 地盤の状況(支持力・傾斜など)

  • 荷物の搬出入経路

  • 近隣建物とのクリアランス

📌 特に都市部では「敷地の狭小性」「通行制限」「騒音規制」など、環境要素が設計に直結します。


② 足場構造の選定と設計(種類・高さ・幅など)

使用される足場の種類は主に以下の通り

種類 特徴
枠組足場 中高層建築向け。組立て・解体が比較的速い。
くさび式足場 低層~中層に多い。狭小地や変形地に柔軟対応。
単管足場 自由度は高いが、組立に熟練技術が必要。
吊り足場 高架や橋梁など下部に足場が設置できない現場に

💡設計時には、使用場所・作業内容・工程の重複有無なども考慮して足場構造を決定します。


③ 荷重計算・転倒防止計画

  • 使用する資材の荷重

  • 作業員・工具・風圧などによる荷重

  • 転倒・崩壊防止のためのアンカー計画、壁つなぎ

📐 JIS規格や労働安全衛生法に準拠しながら、余裕を持った設計荷重を設定することが重要です。


④ 安全計画・落下防止措置の設計

  • 作業床の幅・高さ・隙間(安全帯の使用含む)

  • メッシュシートや防音パネルの設置位置

  • 階段の位置、昇降のしやすさ

👷‍♂️「事故ゼロ」への取り組みは、設計段階から始まっているのです。


足場設計を支える最新技術とツール

✅ 3D CADによる足場図面作成

  • 建物の立体形状を読み込み、足場の配置を3Dで確認

  • クライアント・職人・元請けとの共有がスムーズ

💡 実寸シミュレーションで干渉確認が可能 → 現場トラブルを未然に防止


✅ ドローン・レーザースキャナによる現場測量

  • 測量ミスや手戻りを防止

  • 高所や複雑な建物でも正確な計測

📷 写真+3Dスキャンで、そのまま設計ソフトへ連携可能です。


✅ BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)連携

建築プロジェクト全体を3Dデータで統合管理するBIMに、足場データを組み込むことで…

  • 他業種との干渉チェック

  • 工程計画の最適化

  • 資材発注の自動化

📈 「見える化」された設計と現場管理が、未来の足場工事の標準になります。


よくある失敗と設計での予防策

失敗例 原因 設計段階での対策
足場の組み立てが現場で困難 隣地との間隔が不十分 現地調査時に周辺環境を徹底確認
作業中の動線が不便 階段や通路の設計不足 作業内容と工程をもとに最適動線を設計
クレーム発生(騒音・粉じんなど) 養生や防音の計画が甘かった シート・パネルの適切配置を設計に含む

足場の品質は“設計の質”で決まる

施工の前に、設計で8割が決まる
これは私たち足場業者の間でよく使われる言葉です。

✔ 安全性
✔ 作業性
✔ コストパフォーマンス
✔ 周辺環境への配慮
✔ 職人の信頼と働きやすさ

すべてを実現するために、「足場設計」は現場を支える最初の“見えない工事”とも言えるでしょう。

 

 

 

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